糸魚川青果卸売市場ブログ

小さな町の小さな市場よりおいしい旬の産物をご紹介いたします。

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春まつりばなし

専> もうすぐ「けんか祭り」ですね。

ミ> 今年の4月10日は火曜日ですね。平日だから人出はどうなりますか。

専> ス>さんは実家が寺町でしょ?お父さんが「じょうば」だったとかってことはないんですか?

ス> それはなかったと思います。自分で手を上げないとやれないことなので。やるのは青年会の役なんかの人ですね。花形なんです。それから呼び方ですけど、私にとっては「じょうば」じゃなく「じょば」なんです。

専> 子供のころ、「じょうば」って怖かったんですよね。「じょうば」の姿見つけると子供みんな、クモの子散らすように走って逃げて。きかん気の子はわざと挑発したり。

ス> 「じょば」は、しゃべらないんですよ。だからよけい怖い。

専> 「じょうばに頭噛まれると頭が良くなる」っていわれてて。小学生の時かな、勇気ふりしぼって近づいて「噛んでください」って頭出したんですよ。そしたら獅子のアゴでガコーンと。今でもトラウマになってます。

ス> 専務さんが男の子だったからですよ。子供を「いじる」決まりなんです。でも、もし今それやったら、PTAあたりが黙ってないでしょうね。大問題になります。

じょうば 
「じょうば」は縁起もの。
必ず噛んでもらいましょう。


専> 「けんか祭り」といえば、「きなこ餅」。中にアンコがたっぷり入ったやつ。お祭りの日になると、近くの和菓子屋さんから塗り木の一段箱にぎっしり詰まったのが届いて。朝から食事代わりに食べてましたね。子供のころだから、三つも食べるとちょっとキモチ悪くなったりして。
 
マ> 実家では、お祭り用にお餅を作ってましたね。家で食べる分と、近所や親戚に配る分と。すごい量でした。

専> 根知も「きなこ餅」ですか?

マ> 同じです。もち米だけで作るんで、わりとすぐ固くなるんですよね。

ス> でも食べ切れなくて日が経った固くなったのも焼いて、平気で食べてましたね。

専> 今から思うと、朝っぱらからアンコの入った甘い餅を、ごはん代わりに食べるなんて。

ミ> 甘いものが今よりずっと珍しかったし、特別だったんでしょう。

ス> お祭りの日は集落単位で違ったりするので、自分の集落のお祭りの日に他所の親戚にお餅をあげる。もらった人はまたその人の集落のお祭りの日にお返しする。あげて、もらってってことですね。

マ> あとは仕出し屋さんに頼んで、お刺身、お頭つきなんかを。今じゃいつも食べてるようなものですが。

専> 根知ではお祭りイベントみたいなものは何だったんでしょう?

マ> 春まつりでは特になかったと思うんですが。でも親戚じゅうで集まってお餅食べて、ごちそう食べて。それがお祭りだったってことでしょう。

専> 今そういう寄り合いってあんまりないかも。「みこし」があろうがなかろうが、親戚筋の寄り合いとごちそうがあったらその家での「お祭り」なんですもんね。ありがとうございました。

                              (おわり)

注1)「けんか祭り」  糸魚川市一ノ宮の天津神社にて、毎年四月十日開催。もともと海沿いの「寺町」地区と「押上」地区が競い豊漁,豊作を祈ったのが起源とされる。今でもお祭りに参加できるのは両地区の住民縁者のみ。

注2)「じょうば」「じょば」  「けんか祭り」に出没する獅子のかぶりものをした若衆。俊足でないとなれないと言われていた。
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